茂原市M邸

2025年2月(茂原市)

建築面積 52.31㎡(15.8坪)

延床面積 76.18㎡(23坪)

専用住宅:親1+子1

親子二人の住まいと、将来の店舗開設のための家。

ここは茂原市の中でも水害が想定される地域で、2019年の水害では近くの川から水が溢れ出した。

道路から500mm上がっている敷地内で50mm程度の冠水が記録されている。

そこで基礎高を200mm上げて、市の補助金を建設費に充当させている。

エアコンも架台で持ち上げている。

外壁はガルバリウムt:0.35小波板のカラー釘留め。

 

地盤面から基礎高が通常よりも200mm上がっているため、建物の床も上がっている。

下屋の軒の出を900mmとしてその下に木製デッキを設け、床レベルまで階段で上げている。

木製デッキは部材の乾燥と、更新時の作業の容易さを考えている。

階段の蹴上は、200mm程度の通常のものと、120mm程度の緩いものの二つ。

住居と店舗予定室の二つのドアにアクセスできる。

 

住居のLDKの様子。

玄関土間は無く、クッションフロアで靴を脱ぐ。

玄関は家具とカーテンで仕切られる予定である。

ダイニングテーブル、食器棚、テレビ台、ソファなどがこれから配置される。

奥は4帖の寝室で、2本引込み建具でLDKとつながる。

上部は吹き抜けで2階とつながり、視覚的な広がりを感じられる。

 

吹き抜けと2階の様子。

階段横が寝室予定で、1階の様子が吹き抜けを通してわかる。

奥は収納スペースで、風通しを考えて壁の面材を省略している。

エアコンは1階と2階にそれぞれ1台ずつ。

 

水廻りの様子。

壁の漆喰と洗面台上のタイルは施主施工。

階段下まで使い切っている。

キッチンは集成フリー板とステンレストップを組み合わせた造作+施主による塗装。

 

店舗予定の部屋はまだこれから仕上げる予定で、未完成。

数年先の開店を考えながら生活が整えられていく。

(菅沼)