施主による漆喰塗りの記録。
漆喰は壁塗りのDIY素材として優れたものだ。
比較的安価に手に入り、硬化速度が遅く保存が利き、下地の不陸を拾い難いというのが理由である。
壁塗りが初めての人でも、始めてしまえばすぐに慣れる。
プロのような平滑な平面は最初から望まず、自分なりの均一なムラで仕上れば良い印象になる。
漆喰の白は鮮やかな感じがあり、仕上がった部屋は明るい印象になっている。(菅沼)
リノベーションにおける施主自らの塗装工事の様子。
和室を解体した後の柱の貫穴はそのまま残している。
下手に隠さない方がいいと思えるように、私自身も変化したようだ。
さらに、長押の端部もそのまま見せてよかったのかもしれない。
和室真壁の柱の塗装前に、仕上サンダーで下地調整をしている施主と友人のDIY連合。
この友人は塗装職人で、施主にとって強力な助っ人だ。
塗装は左官やクロス張りの前に行うのが良い。
養生の手間が省けるからだ。
筋違いも研磨すれば化粧材になる。(菅沼)
先日、作業が完了した東金・T邸改修工事の現場記録。
beforeとafterが劇的に違うので、ここでは写真を並べてみることにした。
以下の写真は、左がbefore、右がafterとなる。
メインの部屋、LDKの様子。
畳敷きの茶の間をLDKにつなげ、広大な一室空間にしたいという要望は多い。
間仕切の柱と筋違いが見えてくるが、このように面材を取り去ればつながりが生まれる。
和室に向かって角度を変えて見た写真。
視線の抜け具合がかなり変わったのが分かる。
下がり壁が無くなったことも随分と印象を変える要因だ。
対面キッチンをやめて、I型のシンプルなキッチンとした。
動線的にも抜けが良くなった。
和室側から見た様子。
印象が全く違う部屋になった。
2階の部屋。
物入れを取り去って、床を張り替えた。
廻り縁や幅木の存在感を消すと、部屋の縁取りが無くなって広がりを感じる。
水周りの通路の位置を変更して、洗面台を反対側に設置した。
浴室もUB化し、ドアの位置を反対側に変更した。
勝手口やその他の壁の位置から総合的に判断した結果である。(菅沼)