まだ工事が続いているのだが、完了検査を受けた日の記録。
居間の床・壁・天井は仕上げがほぼ完了している。
キッチンでは設備の配管接続作業が続いている。
仕上がった階段。
これから仕上げる2階の様子。
確認申請図書ではプラスターボード仕上げで提出しているので、これで完了となる。
目前に迫った引越し日に向けて、施主の作業が続く。(菅沼)
内部の仕上げを行う施主。
登記を行うには、現在の基準では内部の仕上げが行われていなければならない。
「石膏ボード仕上げ」で確認申請をしていれば、完了検査は石膏ボードのままで通るのだが、登記を完了検査の前に行なう(検査済み証ではなく引渡し証明書で行う)場合は「石膏ボード仕上げ」が許されないということになる。
石膏ボードは下地材として一般的には認識されており、法務局としてはこれが完成とはみなさない。
その理由は、登記後に工務店が倒産してしまい、抵当権が設定されているにもかかわらず施工途中で放置される現場が以前に多発したことが挙げられる。
あくまで完成した住宅のみが登記できるということなのだ。
完成と言う言葉の意味が問題なのだが。(菅沼)
12月を迎え、施主の工事も急ピッチで進む。
石膏ボードが80%位は進んでいる。
勾配天井を施工する施主と助っ人。
2人いれば上下に分かれて作業が出来るので、作業効率が格段に向上する。
吹き抜けには大きなローリングタワーで対処している。(菅沼)
断熱材を入れる前の「土気の家」です。
エアコンの室外機を敷地の西側にまとめる為、隠蔽配管としました。
ドレインの勾配をとって配管している様子。洗面台カウンターの下を利用しています。
西側壁面には給湯機やガスメーター、室外機が並びます。(森山)
自宅の建設のために仕事をほったらかしにすることなど出来ない。
自宅内部の自力施工を目指すこの家の施主(家具・内装の職人)も、時間と闘っている。
ようやく始まった自力施工を見て、こちらも安堵する。
当事務所が担当する全ての配線・配管がほぼ終わった状態で、断熱材を入れるところから始まった。
吹き抜け上部は仮設の足場をどのように作るかが勝負どころだ。
壁を作る前に間柱と構造用合板などを用いて吹き抜けを塞ぎ、その上に脚立足場をつくることになろう。
墜落事故などが起こらない、絶対の安全が要求される。
天井・2階壁の断熱材はこれからである。
時間のやり繰りがきついと思うが、これも仕事と考えて、どんどん進んでいくことを期待している。(菅沼)
基礎断熱を施して床下を外気から遮断し、中間ダクトファンによる室内空気との循環を図る方法を採用している。
間取りによって縦ダクトの位置が変わり、基礎伏せ図も変化するので、循環の方法も毎回模索している。
右に見える縦のスパイラルダクトは2階床を貫通して2階天井付近まで伸びている。
1階床下に中間ダクトファンを設置して1階床に設けられたスリットから室内へ空気を出し、家全体の空気を循環させる。
この家の基礎伏せ図と縦ダクトの位置では、空気が循環し辛いと考えられた。
そこで床下にダクトを4方向へ転がし、床下全体の循環を図る。
ダクトが長くなるため、静圧の高いシロッコファンのφ150中間ダクトファンを採用した。
ファンを作動させてみると、各所から空気が出るのが確認できた。
作動音も静かだった。
シロッコファンは逆転運転は出来ないが、この方法で夏季においても室内空気を循環させて温度・湿度の均一化を図れるのではないかと考えている。
暖かい空気が上へ逃げてしまう冬季の暖房時には特に効果が出るだろう。(菅沼)
アルミのバルコニーはサッシと同じプラチナステン色。
外壁側の受け部材は、よろい張りで斜めになる部分にパッキンを挟んで対応しました。
足場のとれた「土気の家」です。表情のある北東の角からの撮影したもの。
街路樹はすっかり葉が落ちました。(森山)
よろい貼りの「土気の家」です。全体の半分ぐらいが貼り終りました。
杉板は施主の手により塗装されました。
塗装の仕上がり状態(ダレがないか等)で貼り場所を指示されましたが・・
私たちが見ると全部きれいなんだよなぁ~。
右は長い杉板を一人で貼るための大工さんの秘密兵器です。さすが!(森山)
今日は「土気の家」の軸組検査があり無事合格しました。
当事務所の工事は残すところ外廻りの軒天と外壁の板貼りですが、この天気でなかなか思うように進みません・・。
内部はこの状態で施主に引渡しとなります。
写真は窓のとり方が特徴的な階段の吹き抜けです。
施工性に優れた「嵌合式たてはぜ葺き」について。
嵌合は「かんごう」と読む。文字通り、はめ合わせる方式だ。
土気の家の屋根勾配は6寸である。
屋根足場が無くても歩けると一般的には言われている勾配の限界だが、私は恐怖を感じる勾配だ。一度バランスを崩して転倒でもしようものなら、傾斜面に留まることは出来ないだろう。
まして板金を流れ方向に葺いた後ならなおのこと、足袋の裏に付いたホコリで足元をすくわれることもあるだろう。
野地板の上を歩いた実感から、親綱を3本張った。
下に来る材のビス留めの様子。
上から被せている様子。
これは一番上の棟付近の納まりで、立ち上がりを作っている。
この嵌合部の加工は工場で行い、現場には加工済みの状態で運ばれる。
素早い現場作業が可能で、芯木なし瓦棒葺きのような道具を使う屋根上作業が無い。
急勾配屋根での安全性も増し、優れた施工方法だと実感した。(菅沼)
昨日の上棟で撮れなかった幣串を、今日の晴天を背景にして撮った。
野地板が張り進んできている。
もう少しで幣串は取り外される。
大きく張り出した下屋の野地板が出来上がれば、道路側の2階妻面の外部足場が掛けられる。
近所は建設ラッシュである。(菅沼)
「土気の家」の上棟の記録。
小雨が残っていたが、予報通りの午後の回復を信じて上棟作業を始めた。
クレーン車を歩道に設置するための道路使用許可を取得している。
1階柱を立てる。
梁を載せる。
梁を組む。
予報通り、雨がやんだ。
2階床合板を敷く準備を進める。
小屋組みまで進んだ。
垂木が並べられていく。
勾配は6寸。
屋根足場無しで歩ける限界とされている傾斜である。
垂木が並んで、家の形が現れた。
明日は軒先・けらば・野地板と進む予定である。(菅沼)
「土気の家」基礎コンクリート打設の記録。
いつものように外周の下部から打設を開始する。
打設の様子を車の中から見守る施主と子供たち。
この日は職方3人で14立米に対応した。
受け入れ検査の様子。
型枠の外側に張られたこの糸が、真っ直ぐな基礎を作る基になっている。
打設中、生コンの圧力で型枠が歪んだときに、この糸に合わせて型枠の通りを修正する。
この修正作業が基礎の出来栄えを左右する。(菅沼)
瑕疵担保責任保険の配筋検査の記録。
1日に6件の現場検査をこなすという検査担当者は現場で無駄な動きをしない。
書類の検査項目に次々とチェックを入れ、問題が無いことを確認した。(菅沼)
本日「土気の家」の地鎮祭が執り行われました。
通りの桜も満開の今日、午前中は入園式、午後は地鎮祭と、Uさんご一家にとってお祝いづくしの日になりました。
私たち事務所の新築工事の中では、今までで一番都会的な雰囲気がある住宅地の工事です。
近隣には真新しい住宅が多い中、個性的な家が建つことを想像します。
昨年から計画を進めていた「土気の家」が進みます。写真は年末の地盤調査の様子です。
広い通りに面したこちら、青い空がすっきり見えませんか?そう、電柱がない地域です。(郁)