倉庫内事務所の仕上工程の記録。
クロス張りは慣れを要する作業である。
糊付けの機械も必要だ。
私自身のDIYを想像すると、塗装や左官よりも出だしのハードルが高いように感じる。
クロス張りが完了した様子。
ホームセンターで売っているタイルカーペットを自分達で敷いた。
両面テープなどは特に使わず、置くだけとした。
外装はケイ酸カルシウム版を張った。
スクリュー釘の頭や目地の隙間に白の内装用コーキング材を詰めると、平滑さが増して見た目が変わった。
当初は現場仮設事務所などに使われるようなコンテナハウスを置くという計画だったが、クレーンで連れるだけの高さが確保できなかったため設置を諦めて、このような木造事務所となった。
ここでは住宅と同じ断熱材を使ったので、同じ程度の値段でより断熱性の高い事務所になったのではないかと思う。(菅沼)
最近の木造軸組み構造がよく分かる例だと思いながらも自分でやっていると作業に夢中になってしまい、写真を撮り忘れそうになる。
床・壁・天井の工程の記録。
厚さ50mmのスタイロフォームを構造用合板で挟み込む。
床仕上はタイルカーペット。
床の養生をして、外壁の合板下地を開口部以外に張ったところ。
グラスウール断熱材を取り付けている様子。
天井の厚さ9.5mm石膏ボードを張り、壁の厚さ9mmラワン合板を張り進めている様子。
内部の下地が完了したところ。
作業のために開けていた開口部も、最後にふさいだ。
ここまでの工程に現場で掛かった時間は4日間ほどである。(菅沼)
軸組みを組み上げるときは複数の人手があった方がいい。
外周の壁に間柱を入れたところ。
横架材の端部を隅から伸ばしているのは、隅柱のホゾをこじったときにホゾ穴の端部側が飛んでしまうのを防ぐためで、軸組みが安定したらのこぎりで切り落とす。
2階床根太または垂木に相当するこの材料は2×6材で、スパンは2間飛ばしている。
材の曲がりを確認しながら、上むくりになるように取り付ける。
2階床合板または野地板に相当する合板の取り付けを行ったところ。
1本1本が連結されることで全体の強度が増す。
これは、上に載って合板を張っていると、全体の揺れ方が変わることで実感できる。
屋根の2×6と合板の様子。
全体ではこんな感じ。(菅沼)
倉庫内に事務所を設置する工事の記録。
材料の搬入を行う。
12帖の事務所でも、こんなに沢山の材料を使うのか・・・というのが率直な感想である。
家と同様に、事前に手刻みした材料を組み立てる。
これは土台に相当する部材をプラスチック製の床束に載せているところ。
レーザー水平器でプラ束の高さを調整する。
大引きを組み込む。
直角をレーザーで出し、仮の火打ち土台で固定している。
根太を組み込む。
2×4の根太のサイズで大引きを欠き込んである。
床捨て張りの構造用合板を張る。
初日はここまで。(菅沼)
天候に左右されない倉庫内の工事です。大きなシャッターが開いているので気温は外部と同じ。作っている事務所には断熱材をしっかり入れます。
この巨大空間に同じように部屋を作って住めたら楽しそう・・ニューヨークのロフトっぽくてかっこいいんじゃない~、って休憩中の会話で盛り上がりました。(郁)