方位も建物の配置に関係があります。土地の方位が振れているときは、日当たりを確保するために工夫が必要です。その1つが建物を南に正対させて配置すること。結果的に建物は土地に対して斜めに建つことになります。この場合、三角形など不整形な空地ができるのでその活用方法も含めて検討します。
このほか建物を土地に対して平行に建て、リビングを建物の角にもってきて2面に窓を設けるやり方もあります。2方向から採光できるので、南に正対していなくても日当たりを確保しやすくなります。
Q1で述べたように道路付けによって大まかな駐車場の場所が決まります。その上で南側に庭を確保しつつ必要な駐車場の台数を確保するように考えます。道路に対して垂直に駐めるのか、平行に駐めるのかで駐車場のかたちが変わります。建物や庭の配置にも影響するのでよく検討します。
理想的には庭と絡まない北側などに駐車場を設けます。ただし車の台数が多いと駐車場が広くなり、南側の庭が圧迫されて狭くなります。敷地によっては分散して駐車することも必要です。
駐車場は玄関や勝手口とのつながりが大事です。どちらかのスペースに近接させた上で、駐車場から玄関や勝手口まで屋根を掛けて濡れずに移動できるようにすると使い勝手がよくなります。
角地で2本の道路に接している場合、どちら側に駐車するかを検討します。まずは庭の配置です。南側に庭が取りやすい方向に駐車場を取るようにします。
同時に駐車しやすさを検討します。基本的には幅が広い道路側に駐車場を設けるほうが車は駐めやすくなります。歩道を介して駐車場に入る場合、進入口の縁石を切り下げます。その幅は4mに限定されています。3台を駐める場合は幅が狭いので工夫が必要です。また縁石を新たに切り下げる場合は個人負担になります。数十万円掛かるので注意が必要です。
これらを勘案した上で駐車場の位置を決めます。場合によっては駐車場を2箇所に分けて設けることも検討します。