リビング内階段、玄関ホール近くの階段、どちらであっても階段は建物の中央部に設けます。階段を囲んで部屋を振り分けられるので2階の廊下を減らすことができます。逆に階段を隅に設けると2階の端の部屋まで長い廊下が必要になります。
屋根の形状も階段の位置に影響します。最近はロフトにも使い勝手の良さで固定階段を設けることが多く、傾斜天井の一番高いところに階段で出られればアクセスし易くなります。屋根のかたちによってロフトの天井の一番高くなる位置が変わるので、階段の位置も変わります。
吹き抜けは主にリビングの上部に設けます。開放感が得られるとともに2階のホールに設けたデスクスペースや子供部屋の気配も伝わってきます。
隣家がせまっている敷地の場合、南東や南西の角に吹き抜けを設けて、2階の2面から光を取り入れることで明るいリビングにできます。この場合、夏季に日差しが入らないようにシェードなどの日除けを外部に設ける必要があります。シェードを開け閉めするためには2階の窓に面してキャットウォークが必要になります。