廊下は移動のためだけのスペースなので、経済性を考慮するならなるべくつくらないほうがよいでしょう。1階については玄関からLDKに直接入るようにする、階段をリビング内に設置する、などにより、玄関と水回り、LDKと水回りを結ぶ1.5畳程度の短い廊下だけで済みます。
リビング内階段とする場合、階段は建物の中央部にきやすくなります。当社の多くの建物は総二階なので、この場合、2階の階段位置も中央部となります。2畳程度の廊下を設けるだけで階段の左右に個室を振り分けられます。
階段はリビング内階段とすることが増えました。吹き抜けのなかを勾配天井に向かって登っていくイメージです。リビング内階段の場合、子供や子供の友達が2階の子供部屋に上がる際に親と顔を合わせることになるので、声を掛けて様子を伺うことができます。
反面、リビング内階段は子供の友達にリビングの様子を見られるので、常に片付けておく必要があります。このことを嫌う人は玄関ホールなどに隣接させて階段室を設けます。
リビング内階段ではあってもリビング側には壁を設けます。リビングは大型テレビを配置することもあり、壁が不足しがちです。リビング内階段の壁でそれを補います。