■Q32 高齢者がいる世帯の間取りで注意するのはどんなこと?

高齢者の個室の配置です。活発に行動する方だと玄関の近くに配置します。玄関の上がり框の高さも150~180㎜に抑えます。手摺りも掴まり立ちしやすい位置に配置します。歩行が困難な方だとトイレを近くに配置します。両立させられる場合はどちらも近くに配置します。当然、室内には段差を極力排除します

高齢者の居室(和室)の近くにトイレ他水廻りを設置することを意識した例。
高齢者の居室(和室)の近くにトイレ他水廻りを設置することを意識した例。

和室(高齢の親の部屋)の横にトイレを配置した例

■Q33 店舗併用住宅の間取りで注意するのはどんなこと?

お店を繁盛させることを優先します。通行人の目に付きやすい位置に店舗部分を配置します。自宅はその背後に隠れるような配置になります。場合によっては生活は2階が中心になります。

 

駐車場は家族用と合わせて4~5台は必要です。その分、庭が圧迫されます。南側が道路に接している場合、店舗用の駐車場と庭の双方を南側に配置することになるので、塀で仕切るなど隔てる工夫が必要です。そういう意味では北側に接道していたほうがプランはまとめやすいのですが、お店が繁盛するには立地が重要です。土地選びの際に道路付けは二の次になります。

西側が国道に面した大きな土地(約150坪)の例。道路から店舗が見え、中で転回が可能な駐車場がその間にある。
西側が国道に面した大きな土地(約150坪)の例。道路から店舗が見え、中で転回が可能な駐車場がその間にある。