■Q25 間取りをまとめやすい骨組みは?

1.5間(2730㎜)ごとに間仕切ることを考えて、梁を掛けることを基本に骨組みを考えます。この骨組みと間取りを一致させるのが合理的です。下屋を設けるときも1.5間のグリッドで考えます。

 

LDKなど部分的に大きなスパンを飛ばしますが、最大2.5間(4550㎜)に抑えます。それより柱の間隔が大きくなると梁せいが大きくなりすぎてコストが上がります。この考え方でほとんどの間取りの要望は実現できます。

1.5間グリッドの間取り例

奥行き3.5間、幅を1.5間で区切ることを目指している。吹き抜けの中に主要な梁を同じ間隔で通し、見た目も整う。
奥行き3.5間、幅を1.5間で区切ることを目指している。吹き抜けの中に主要な梁を同じ間隔で通し、見た目も整う。
幅が1.5間の部屋は家具の配置がし易く、使い易い。間仕切りが無く、家具でどのようにでも用途が分けられる。
幅が1.5間の部屋は家具の配置がし易く、使い易い。間仕切りが無く、家具でどのようにでも用途が分けられる。

■Q26 L字型やコの字型の平面にするのはどんなとき? 注意点は?

L字型やコの字型の平面は、建物が大きくて中庭を重視した計画をする際に用いるとよいでしょう。一般的な延床面積30坪程度の住宅の場合、外壁の面積が増えてコストが嵩み、屋根が掛けづらく納まりが難しくなるので推奨はしません。

大きな別荘として考えられたL型平面の例。面積が大きい場合、このようなL型の壁で囲まれた外部空間も良いものとなる。
大きな別荘として考えられたL型平面の例。面積が大きい場合、このようなL型の壁で囲まれた外部空間も良いものとなる。

■Q27 階段状(雁行)の平面にするのはどんなとき? 注意点は?

あえて階段状の平面にすることは少ないと思います。強いて言えば敷地が変形で、建物のかたちを敷地に合わせざるを得ないときにギザギザにして雁行させることが考えられます。このかたちはコストが嵩み、雨仕舞も複雑になるので通常は採用しません。