1.5間(2730㎜)ごとに間仕切ることを考えて、梁を掛けることを基本に骨組みを考えます。この骨組みと間取りを一致させるのが合理的です。下屋を設けるときも1.5間のグリッドで考えます。
LDKなど部分的に大きなスパンを飛ばしますが、最大2.5間(4550㎜)に抑えます。それより柱の間隔が大きくなると梁せいが大きくなりすぎてコストが上がります。この考え方でほとんどの間取りの要望は実現できます。
L字型やコの字型の平面は、建物が大きくて中庭を重視した計画をする際に用いるとよいでしょう。一般的な延床面積30坪程度の住宅の場合、外壁の面積が増えてコストが嵩み、屋根が掛けづらく納まりが難しくなるので推奨はしません。
あえて階段状の平面にすることは少ないと思います。強いて言えば敷地が変形で、建物のかたちを敷地に合わせざるを得ないときにギザギザにして雁行させることが考えられます。このかたちはコストが嵩み、雨仕舞も複雑になるので通常は採用しません。