快適性と光熱費を左右する断熱性能の考え方と工法についてまとめている。
断熱性能は可能な限り高めるべきだと考えています。
住環境が安定して快適性が増し、光熱費も下るためです。
実際には建て主により実現したいことの優先順位が異なるので、断熱に費用をかけられないときもあります。
結果として、H28省エネ基準・認定低炭素住宅・HEAT20のG3、といった3段階の性能を採用しています。
今後はHEAT20のG3グレードの住宅を増やしていくことが目標です。
高断熱高気密住宅において気密性能を示す相当隙間面積(C値)は1.0cm/㎡以下が目安と言われています。
当社もその値を目指して気密化していますが、これまで気密測定を行ったことはなく、実際の気密性能は分かりません。
今後の課題として認識しています。
壁と屋根の断熱には高性能グラスウールを用いています。
性能に対しての価格が安く、火災時に燃えたり有毒ガスを出すことがないためです。
施工性から、通常は袋入りの製品を用いています。
HEAT20のG3相当まで断熱厚を増すときは裸のグラスウールを用いることになります。
1階床や基礎の断熱には押出法ポリスチレンフォームを用いています。
壁は高性能グラスウールによる充填断熱105㎜厚が主流です。
HEAT20のG3相当まで断熱性能を高めるときは高性能グラスによる充填120mm+付加断熱90㎜厚としています。