■地盤と構造についてもう少し詳しく

 耐震性能や耐久性に関わる地盤や構造についてまとめています。


55.地盤調査の方法は?

調査会社に依頼してSWS方式(スクリューウェイト貫入試験)で地盤調査をしています。

調査データをもとに地盤保証会社の考察を訊き、基礎構造に反映させています。

地盤改良の有無などもここで決まります。

地盤調査料は地縄張りや立ち合いを含めて約4万円程度です。

地盤保証期間は10年で、金額は掛け捨てで6万円程度。

地盤保証を利用するかどうかは建て主に委ねていて、保証の加入率は半分くらいとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

56.地盤改良の方法は?

 

地盤改良を行うケースは1割もないというのが実際の状況です。

行う場合は地盤調査結果に依りますが、中間支持層まで到達する杭打ちとなるケースがほとんどです。

その場合の杭はコンクリート・鋼管杭などになり、施主の希望で砂利置換杭ということもありました。

中間支持層の深さによって杭の長さは変わりますが、コストは50万〜80万円程度で納まってきました。

 

 

57.基礎の形式は?

 

地盤調査結果に依りますが、通常の基礎はベタ基礎を採用しています。

地盤保証会社の仕様に配筋の指示が示されており、それに従うことになります。

 

 

58.基礎の仕様は?

主筋はD13の200㎜㎜ピッチが基本となります。

コンクリート強度は24KN、スランプは18cm、粗骨材は直径25㎜以下が標準です。

凍結や早期乾燥の恐れがある場合は基礎職人の意見を聞きながら各種添加剤の追加の検討を行います。

生コンの配合計画書と鉄筋のミルシートを取り寄せています。

生コン会社による現場採取での自主受け入れ検査を以前は行っていましたが、確実に指定強度を上回ることから、現在はやっていません。

 

 

 

 

 

59.基礎の施工方法は?

 

ベースと立ち上がりは別々に打設しています。

外周立ち上がり一発打ちを以前は採用していましたが、職人の所有する型枠資材や技量に頼る部分が多く、現在は採用していません。

その代わりにベースと立ち上がりの打ち継ぎ部には、必要に応じて止水板を入れて打ち継ぐ方法を採用します。

基礎表面のモルタル仕上げはせずに打ち放しのままが基本ですが、希望によっては樹脂モルタル塗りを施します。