複雑な形の建物をシンプルな形に替えるとコストは下がります。
ただし、当社はもともとシンプルな形が基本なので、これ以上シンプルにするのは難しいでしょう。
当社に限って言えば、コストを下げる手法としてこの方法を採用することは出来ません。
一般論でいえば、材料費の削減はそのままコストダウンにつながります。
当社の場合、廉価品を中心に仕様をまとめているので、そこから材料費を落とせる要素はほとんどありません。
強いていえば、設備の一つを例に採ると、システムキッチンからシンク一体型のステンレス天板を厚合板や集成材フリー板に張ったフレームキッチンにする方法があります。このような工夫で30万円程度抑えれられる可能性がありますが、使い勝手も変わります。
入手価格によってはコストダウンになります。
施主が見付けたアウトレット品の採用に際しては、設計に見合った数量・寸法・規格かどうかなどについて、私達工務店側の見定めが必要となります。
また、施主自身が現場へ搬入しない場合、事務所へ納入された製品の現場への運搬や、現場受け入れ待ちなどの作業が生じることも多く、その部分で工務店側の作業が増えてその手間賃が嵩みます。
それらを加算すると、アウトレット品自体は安価でも、全体で見ると大してコストダウンになっていない、という結果になることもあります。
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