DIYで床張りまでさかのぼる建て主は、全体の1割以下です。
建具枠や框などの絡みがあるため技術的に難しく、電動工具など多くの道具も必要です。
具体的には、丸ノコ・丸ノコ定木・作業台(馬)・差し金・手鋸・ノミ・釘打ち機・玄翁・釘締め・墨壺などが必要になります。
一部屋程度の広さなら、上記の道具があれば経験がなくとも3日位掛ければ張れると思いますが、コストダウンにはならないでしょう。
家全体の床を張ればコストダウンになると思いますが、熟練DIYer向けと言えるでしょう。
床張りと同様、ここまでさかのぼるのは建て主の1割以下です。
DIYerというよりセルフビルダーという言葉の方がふさわしいかもしれません。
張り上げる枚数が150~200枚程度と大量になるので、作業に慣れていない人が作業すると肉体的な負担が大きい上に作業がなかなか進まないために精神的にもきついものとなってきます。
ボードのカットには集塵丸ノコ+集塵機が必要です。
取り付け作業にはビス打ち機を使うことが多く、コンプレッサー・ホースなどの工具が必要になってきます。
断熱材は施工の状態がよくないと内部結露のリスクがあるので、DIYに対しては慎重になるべきです。
失敗を避けるために、まずは断熱の仕組みと結露の原因となる水蒸気の移動の理屈を理解する必要があります。
その上で断熱欠損を起こさずに防湿気密層を連続させるように施工する必要があります。
理屈が分かっていれば作業自体の難易度は高くありませんが、手を抜かない丁寧さが必要になり、この点はDIY向きと言えるかもしれません。
壁の断熱施工だけを行う場合を想定すると、初めての人だと2人掛かりで5日程度は掛かるでしょう。