■Q37 LDKの配置にどんなかたちがあるの?

基本的に一直線に配置するかL型に配置するかのどちらかになります。LDKの広さは全体で18畳以上が目安です。20畳あると少し余裕があります。一直線に配置する場合、ダイニングテーブルをキッチンに付けられるのでL型の配置と比べて1畳ほど省スペースにできます。

 

どちらの配置になるかは建物全体のかたち(縦横比)に影響されます。縦横比が大きい建物(細長い建物)はLDKを一直線に配置する傾向にあり、縦横比が小さい建物(正方形に近い建物)はL型に配置する傾向があります。

LDKの配置に影響を与えるのが庭の位置です。リビング・ダイニングは庭との関係から配置が決まってきます。玄関の位置も重要です。昨今は玄関から直接キッチンに移動する動線を望まれることが多いからです。玄関は道路と駐車場の関係から動かしづらいスペースです。この2つを満たすことを考えるとLDKの配置はおのずと決まってきます。

玄関から直接キッチンに行ける動線の例。道路は東側、駐車場は北等の角にあり、キッチンへの荷物の搬入が楽である。
玄関から直接キッチンに行ける動線の例。道路は東側、駐車場は北等の角にあり、キッチンへの荷物の搬入が楽である。
家具のようなアイランド型キッチンで、ダイニングテーブルと一列につながる例。キッチン前はハイチェアでカウンターとしても使える。
家具のようなアイランド型キッチンで、ダイニングテーブルと一列につながる例。キッチン前はハイチェアでカウンターとしても使える。

■Q38 LDKとほかのスペースとのつながりはどう考えればいいの?

キッチンは玄関と洗面脱衣室などの水回りの近くに配置することが要望されることが多いです。家事動線がコンパクトになるためです。実際には玄関と洗面脱衣室の双方の近くに配置するのが難しい場合もあります。その場合は玄関の近くに配置することを優先します。

 

それは洗濯が自動化されているからです。洗う物によっては乾燥まで一貫して行なえます。以前のように料理の途中で洗面脱衣室に何度も足を運ぶようなことはありません。現在ではキッチンと洗面脱衣室が離れていても家事の効率には影響はありません。

 

リビングとほかの部屋のつながりに関しては、高齢者の個室とのつながりを検討します。リビングに個室を近づけてコミュニケーションを取りやすくするか、リビングから離して独立性を高めるか暮らし方に合わせて選択します。