Q&A に出てくる用語の解説


■断熱気密に関する用語

高性能グラスウール

グラスウールのうち高い断熱性能をもつ材料。遮音性能が高いので防音にも用いられる。吸湿すると断熱性能が低下するため、防湿フィルムを壁や天井面に張って、水蒸気がグラスウールを施工した壁内などに入らないようにする

 

袋入りグラスウール

グラスウールをビニール袋のなかに入れた製品。袋が防湿層となる。施工性がよく、安価なのが利点

 

発泡プラスチック系断熱材

発泡させたプラスチックのなかにガスを閉じ込めた断熱材の総称。軽量で高い断熱性能を持ち、防水性も兼ね備えている。燃えやすい材料が多く、防火対策が必要。使用場所に注意が必要。

 

ポリスチレンフォーム

発泡プラスチック系断熱材の1種。高い断熱性能をもち、湿気や水にも強い。多用途に使用できる。紫外線に弱く、外部での使用に制約がある。価格は高め

 

フェノールフォーム

発泡プラスチック系断熱材の1種。住宅に用いられる断熱材で最も断熱性能が高い。発泡プラスチック系断熱材のなかでは最も燃えにくい。価格は非常に高い

 

気密シート

ポリエチレンなど合成樹脂製のフィルム。水蒸気が壁内や天井裏に入って結露を起こすのを防ぐ。同時に室内の空気が外部に漏れるのを防ぎ、エネルギー効率を高める。上記の効果を得るためには丁寧な施工が重要になる

 

調湿気密シート

合成樹脂製のシート。周囲の湿度環境により防湿と透湿の双方の機能を発揮する。結露防止の効果が高いが、コストは高め

 

透湿防水シート

防水性と透湿性を持つ合成樹脂からなるシート。外部からの水の侵入を防ぎ、内部の湿気を逃がす。防水と結露防止の効果がある。防水性能は施工に左右される部分が大きい