最近はソフトが発達して耐震性能や省エネルギー性能の計算やシミュレーションが比較的容易に可能です。どのくらいの地震の場合、建物がどこからどう壊れるのか、この断熱性能だと光熱費はいくらになるのか、といった予測ができるので、費用を掛けた分の効果が分かりやすいのが特徴です。
当社でも専用ソフトを導入しています。計算やシミュレーション自体は自社でできますが、それなりに手間が掛かるので、プラン提案の際には行いません。プランが不採用になった場合、その手間が無駄になるためです。プランが確定した後、必要に応じて構造計算や省エネルギー性能のシミュレーションを行って確認しています。
間取りに対してどんな意見でも歓迎です。一般的には動線や収納量、部屋の広さについて聞かれます。このほか日当たりや部屋の明るさ、室内の暑さ寒さについて聞かれることもあります。
設計側が知りたいのはこれら要望の背後にある「理由」です。たとえば「LDKは20畳ほしい」という要望は、広がり感がほしいということなのか、大きなソファやテーブルが置きたいということなのか、「理由」によりプランが変わります。仮に広がり感がほしいという理由であれば、LDKを16畳に留めてその上部に吹き抜けを設けるというプランも可能です。
上記を含めて、間取りについては「当社の間取りQ&A」を見ると参考になるでしょう。
まずは空間の好みです。よく聞く意見としては、吹き抜けや梁を見せることへの好き嫌いがあります。同じく素材や色への要望もあります。ただし、当社の場合、費用対効果を追求するために建て主によるDIYを積極的に取り入れているため、壁は漆喰塗が中心であり、床は漆喰と馴染みのよい杉板が中心です。それらの素材を変えることもできますがコストは掛かります。
実際には漆喰と杉板の標準仕様をベースに、建て主の要望によって一部の部屋の壁紙や建具の色を変えたり、天井に板を張るなどして、コストを抑えつつ変化を付けています。これらの工夫は当社の過去の事例集に掲載されています。使いたい材料や取り入れたい納まりなどがあれば伝えて下さい。
このほかカウンターや収納棚などの家具に関する要望もよく出ます。これらは予算次第です。収納棚などは後からでも付けられるので、コストとの兼ね合いで迷って要いる場合は現場がある程度進んでから判断してもらうようにしています。
上記を含めて、内装材に関しては「当社の家づくりQ&A」を見ていただくと参考になるでしょう。