コストや暮らしやすさを左右するDIYの工事への組み込み方やサポートについてまとめています。
当社でDIYを住宅の工事に組み込んでいるのは、第一にコスト削減のためです。
そのため施工面積も広く、かなりの労力を必要とします。
それだけに完成したときの満足感は大きく、他に代えがたいという建て主の評価を頂きます。
メンテナンスの予行演習にもなるので、住まいを維持していくことへの不安が減ることもプラスの効果と考えています。
DIYの技能やこだわりは建て主によりさまざまですが、内壁の漆喰塗り程度はほとんどの建て主が取り組むという結果になっています。
建て主によっては床板張り・石膏ボード張り・外壁の板張りなど、700万円相当の工事を自分で行うこともありました。そこまでいくと多能工職人レベルと言えるでしょう。やる気・技術・時間、全てが揃わないと出来ません。
ここでのDIYを壁・床・天井仕上げと限定した場合、以下のように考えます。
テナントを入れる店舗などでは、下地で引き渡す前提で確認申請図面を作成します。
同様にすれば、住宅でも下地の状態で完了検査を受けて検査済み証が発行されます。
そうすれば保存登記が可能となり、住宅ローンが実行されます。
融資が実行されれば、時間的な制約が無い状態で落ち着いてDIYに取り組めます。
資金的な問題が無い状態を作ることを優先して計画を立てます。
DIYの費用が大きくなるため、ローンに含める必要が出てくると仮定します。
この場合は建て主を施工者扱いにすることで、住宅ローンをDIY費用に充てます。
具体的には、建て主から当社へ請求書を発行してもらい、建て主へ労務費の支払いをすることになります。
この労務費は建て主の収入となるので、建て主は確定申告が必要になり、所得税を納めることになります。
使用する材料・道具・施工方法・安全対策などの基礎知識を現場で指導します。
また施工方法や納め方などの質問には随時返答しています。
ただし、技量には個人差が大きく、無理・危険と私が判断した場合は告知します。
足場などの仮設物は可能な限り貸し出しています。
その他、コンプレッサー・くぎ打ち機・ビス打ち機など、高価で終了後の使い道が限定される道具も購入するには無駄が多いため、貸し出しています。
安価な手工具の他、今後も使用する機会が多いと考えられる丸ノコ・スライド丸ノコ・インパクトドライバーなどの電動工具は購入してもらっています。
丸ノコやディスクグラインダーは使用に際して細心の注意が必要で、国が定めた安全講習があることを告知しています。