この家には近い将来に薪ストーブを設置するという計画があり、眼鏡石を壁の中に予め設置している。
外壁は施主が塗装した12×180の杉板を120mmの間隔をあけて張り、左右30mmずつを重ねてその上に同材を張る大和張りとしている。
外壁材が縦張りなので横胴縁となるが、透湿防水紙の上を流れる水を横胴縁で堰き止めることが無いように、7×45の通気胴縁(木摺り)で横胴縁24×48(桟木)を浮かせている。
杉板を留めているステンレススクリュー釘は1層目38mm・2層目50mmで、木摺りのお陰でかろうじて透湿防水紙を貫通しない。
外壁内を通った空気は軒天井の裏へ流れ、野地板の下に取り付けた「通気くん」の30mmの通気層を通り、棟木に取り付けた換気部材と棟木付近の軒天井の換気口から外へ抜ける。
(菅)