家を単純なかたちにして既製品を使う理由

 

「当社の家づくりQ&A」について補足していきます。

今回は「2.そのための手法は?」について。

 

1.の項では

「20~30代でも手が届く価格で、一生住める高品質な注文住宅を提供します」

と書いています。

 

そのためのコストダウンの手法として

「単純な形で最小限の大きさの箱とすることと、良質な既製品を積極的に採用する」

と書いています。

その理由をもう少し具体的に説明します。

 

単純な平面形態にすることの効果は2つあります。

1つは架構(構造体としての軸組)が合理的になるので材積(構造材の体積)が減ること。

もう1つは凹凸が少ない平面・立面の形態ならば、床面積に対して外壁の面積が少なるということです。

材積や外壁面積が減れば当然、その分の材料費やそれを取り付ける手間賃が下がります。

 

 

既製品の利点を生かす

 

既製品(工業製品)は性能や機能の点で優れているものが多く、その割に価格が安いのが特徴です。

特に窓や流し台・浴室に関しては、現場製作でサッシやシステムキッチン・ユニットバスと同等のものは作れません。

現場で加工することを前提とすると、使える材料や部品、加工機械などに制約があるからです。

 

サッシは排水機構と気密性を両立させるために複雑なかたちの断面になっていて、町の建具屋ではつくれません。

システムキッチンの様々な収納も同じです。

ユニットバスの完璧な水密性も現場で作り上げるのはかなり困難です。

こうした基本性能が高い既製品のうち、余計な装飾や機能が付加されていないものを選ぶと、コストダウンにつながると考えています。