「市原の家」上棟

上棟の記録。

平屋建てなので軸組材は少な目である。

8:00、作業を開始する。

 

厚24mm捨て貼り合板を敷くための、根太45×60の設置から始まる。

捨て貼り合板を仮置きして、柱を立てる。

 

横架材を組む。

垂木を掛ける。

 

組み上がった垂木を見上げる。

幣串は野地板が張り上がってくるまでの1時間くらい、飾る。

 

軒先・ケラバの部材を取り付け、野地板を張る。

今回は軒天井材を下から張り上げず、化粧野地板を張って仕上げとする。

 

横架材は全て千葉県産材の杉である。

これは「地域型住宅グリーン化事業」の補助金を受けるため、構造材の50%以上に県産材を使うことが条件になっているからである。

補助金制度を使う条件は「高度省エネ型(認定低炭素住宅)」である。

 

梁には米松を使うことが多いのだが、久し振りに真新しい杉の梁を見た。

 

ゴムアスルーフィングまで完了して上棟日の作業が終了した。

 

この家は認定低炭素住宅であり、施主が仕上げる家でもある。

事務所が担当する工事は、屋根葺き・外壁下地・サッシ取り付けまでとなる。

ここまで遡って自力施工をするには、施主に相応の技量と判断力が備わっている必要がある。

完成までどのような道をたどるのか、こちらも楽しみである。(菅沼)