外壁に付加断熱のグラスウールを取り付けている様子。
断熱材はパラマウント硝子工業㈱製の高性能グラスウール16k105mm厚。
天候の安定が不可欠の工程だ。
窓回りの防水紙を先に施工しておき、板金下地材で固定している様子。
この後、防水紙施工を素早く行うための準備である。
外壁仕上げ材として、ガルバリウム鋼板の小波板を張る予定である。
この土地は建築基準法22条地域にあり、隣地境界線・道路中心線から5M離すことが出来なかったため、外壁の防火性能については告示の仕様を使う。
外壁の準防火性能を充たすための準不燃下地材としてケイ酸カルシウム板を張る。
もちろん下地の極厚胴縁はこのケイ酸カルシウム版に合わせて@455のピッチとしている。(菅沼)
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AKI (月曜日, 17 10月 2016 15:17)
こんにちは
この外壁仕様、軸組間に断熱充填ではなく、外面にふかしているんですね。
熱橋が少ない分断熱効率はいいんですか?
断熱ボードなどを張るのはよく見ますが、グラスウールを外ふかしで設置するのは珍しいです。
内側に防湿シートがありますが、グラスウール外側にも再度防湿シートを張るんですね。
勉強になりました。
菅沼 (火曜日, 18 10月 2016 00:35)
AKI様
コメントありがとうございます。
写真は軸組より外側の付加断熱材105mm厚で、軸組間120mm厚も充填します。
この層構成だと工事中の天気に左右されるため、普通の施工とはずいぶん異なった発想だと私も思います。
この方法は「新住協」から学んだものです。
今回初めて実際に見て、納得がいく部分と、改良が必要な部分が見えました。
どうすればいいかは、まだまだこれからです。
AKI (水曜日, 19 10月 2016 09:13)
おはようございます
付加断熱なんですね、かなりの断熱効果があるようですね。
この胴縁ですが、取付は釘やビスで横からの取付なんですか?
かなり105となると結構ありますよね。
外壁が重いと、胴縁に結構な荷重がかかりますか。
天候に左右されるのはちょっと痛いですね。
でも、断熱効果がかなりあるならひとつの方法ですね。
菅沼 (金曜日, 28 10月 2016 14:50)
AKI様
30×105の胴縁(付加下地)の固定には、木工ビス90mmを使います。
そのままでは長さが足りないので、「仮枠ビット」「コンパネビット」などと呼ばれる錐で下穴を開けます。穴の深さは35mm~40mm程度ですが、これでかなり強力に柱へ固定出来ます。今回は上に5mm厚のケイカル版を張るので全体に面として機能するため、重くはなりますがさらに強く固定されると考えています。
ただし、このケイカル版の作業は大工にとって天候を気にせざるを得ず、負担増の問題ではありました。