『勝浦の別荘』では、外壁の上半分を漆喰塗りとしている。
左官下地の作り方にはいろいろな方法が考えられるが、ここでは㈱ニッケンビルドの「通気ラス」を採用した。
通気ラスを施工した様子。
ラス網の奥に付いているのは、油紙のような撥水製のある紙でコーティングされたアスファルトフェルトである。
コーナーや水切りの上には念のためアスファルトフェルトを追加している。
ラス網と裏紙の様子が分かる。
尺5寸間に取り付けた胴縁だが、更にその間に面木を貼り付けている様子。
通気ラスは裏側に「ラス下地」に相当するものが無いため、たわみ防止の目的でこの補助胴縁が必要になる。
この隙間が通気層になり、更に雨水の漏水を防ぐ効果も期待できる。
Φ1.6mmの力骨をΦ1.4mm×脚25mmのステープルで止めている様子。
出来れば肩が丸いステープルを使用するのが良いようだ。
このステープルだと力骨を押し付け過ぎているためか、周囲を逆に盛り上げてしまう。
3’×6'版のサイズのまま足場の上に運び上げるため、施工は複数の作業員で行った方が単独作業よりもはるかに効率が良いと思われる。(菅沼)
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