現場へ行く途中で見た雨戸について。
ここは海岸から500m程度の重塩害地域である。
海はこの窓の反対側にあるのだが、雨戸がこのように錆びている。
海水が直接吹き付けられているわけではないのに、なぜ塩害が生じるのか?
Wikipediaによると「海塩粒子」が原因ということらしい。
目に見えないエアロゾル粒子に塩分が含まれているのだ。
アルミサッシの雨戸は、はめ込まれている鏡板が鋼板に塗装なので、アルミの錆ではなく鉄の錆となる。
上半分が錆びているのは、雨が掛らないために塩が残るためと思われる。
写真の右端に写っている妻側の雨戸は雨がかかり易く、錆びていないのが分かる。
このような状態は海岸近くの建物によく見られる。
海岸近くでは、錆びない材料を使うことや、塩が雨で流されるようにすることなどを最初に考慮しなくてはならない。(菅沼)
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