町道を横断するU字溝の設置に関わる本復旧の様子。
この土木工事に立ち会って感じたのは、これは明らかに「野丁場」だということである。「町場」と呼ばれる木造住宅生産の現場とは明らかに違う空気なのだ。
これを管理するには、元請と下請が緊密な関係にあり、その中に馴染んだ監督がいるというのが必要条件になる。監督の指示なくして現場は動かない。
「監督」という職能の名称は、こうした職場のためにある。
これに対して町場の監督は、実はどこまで必要とされているのだろうか。
私のわずかなゼネコン現場経験を振り返ってみても、野丁場の監督に匹敵する町場の監督はほとんど存在しない。未だに自虐的な気分になってしまう。
現場監督と言う職業は、現場で行われる作業を熟知し、人間関係をコントロールし、すべてを俯瞰する視点で先を読まなくては務まらない。
その曖昧さが、人間としての総合力を試してくる。(菅沼)
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