最新のアルミサッシの内観。
これは「一宮の家」の北側外観で、一般の人が通行する道から良く見える角度である。
このアルミサッシは、従来の製品よりもアルミの枠が細く、引違いではない種類の小型の装飾窓は内部から見た時にアルミの框が全く見えない納まりになっている。
横滑り出し窓の内観はこのように見える。
従来のアルミサッシと比べて、すっきりとした印象である。
low-eペアガラスの縁に取り付けてあるアルミ型材がとても細い。
ガラスの交換が町のガラス屋さんでは出来ずにメーカー直の工事となるのが難点であるが、ガラスが割れる可能性の程度を考えればさほどのデメリットでもなかろう。
窓付近の納まりは昔から設計者の腕の見せ所であるが、アルミサッシそのもののデザインはメーカーの物を受け入れるしかない。
木製建具が持つ質感や形態の自由さは魅力なのだが、気密性・断熱性・耐久性を含めた総合的な費用対効果を考えると外部建具にはアルミサッシ・樹脂サッシを採用すべきだという結論に達することが大半である。
木造であることがはっきりと分かる設計の住宅では、アルミサッシと家とを上手く馴染ませることはとても難しいと感じる。
このような「存在を消す」という方向に向かう理由の一つがそこにもあるのだろう。
(写真のサッシは LIXIL:サーモスH)(菅沼)
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