「一宮の家」のアルミサッシには、一部に装飾を目的とした木製のモールを取り付けている。
遠くからでも良く見える西側と北側に木製モールを取り付けたのは、立面に表情を与えたかったというのが目的である。
ガラス障子の細いアルミ枠と幅90mmの木製モールの組合わせで、木製建具のような感じが出たのではないかと思う。
木製モールの材料は、越井木材(株)のスーパーサーモ(アカシア)である。
この製品は、木と炭の中間のような性質の木材である。
上部には板金職による水切りを取り付け、下部の枠はサッシよりも引っ込めて雨水を受けないようにしている。
サッシ周りには念のためのシーリングを施している。
ガルバリウム鋼板の外壁に塗布されたシルバー塗装と、アルミサッシのアルミ色ヘアラインの組み合わせでは、こうした木製の材料が効果的に使用できたと感じられた。(菅沼)
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