これは建設現場で多用される材料である。
30×40の断面をもつこの材料は「いんに いっさん」と呼ばれている。
この呼び名は1寸2分×1寸3分から来ているのだが、実際はそのままmmに換算した36×39ではない。かつての流通材の寸法がそのまま現在でも名称としてだけ使われ続けていると考えられる。
換算の端数を無視して近似値の尺寸単位で呼ばれることは、たとえば釘の長さなどにも見られる。(50mm→1寸5分、65mm→2寸、75mm→1寸5分)
製材所で賃挽する場合なら、注文するときに「いんに いっさん」と言えば1寸2分×1寸3分で挽いてくれる。
この30×40と言う断面は絶妙である。
2’×4’材の断面も非常に優れていると思うが、これはそれより小さい寸法の中では最も汎用性に長けている。
あらゆる下地の構成に用いられ、補強に用いられ、節の無いものは造作に用いられる。
樹種は赤松が多い。千葉の赤松はマツクイムシで壊滅状態にあるはずなので、県外からの輸入品であろう。
乾燥材であるが防かび剤をしみこませてあり、当初は若干の湿り気を感じる。
結束バンドを解いて広げると独特の匂いがする。
この辺りのことは地域性があり、全国共通とは言えないだろう。
製材所で挽く場合なら、もちろん杉など何でも挽いてくれる。
DIYにおいては、たとえばこんな使い方が出来る。
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