先日開かれた表美展の作品の記録。
表美展とは千葉県の表具職人の組合が毎年開催している作品展で、毎日の忙しい仕事の中で時間を割いて製作した作品が並ぶ。
これらの掛け軸はみな創作性の高い作品である。
掛け軸には掛け軸らしく見える比率のルールがあり、その比率を崩しても品位を保つ作品に仕上げるには職人の力量が問われることになる。
作品の一つに近寄ってみる。
私が今まであまり触ってこなかった「布」の様子がわかる。
手作業の揺らぎのようなものが、この縁に表れている。
その作業を実際にしたことがない私には、作業の実感までは分からない。
表美展に誘ってくれた表具屋さんの解説を聞いて、どのようにして作っているのか想像する。(菅沼)
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