巾6寸の杉の板を縦方向に張って継ぎ目に押縁を被せる工法です。
この工法のメリットは、
・横張りと比較して、板の繊維方向と平行に雨水が流れ、縦方向の継ぎ手も少ないので、雨水の切れが良い。
・本実(ほんざね)や相じゃくりの板で問題になる、板幅方向の変形による実の外れが、構造的に起こりえない。
・板の部分的な交換は本実では難しいが、傷んだ板だけの交換が容易に出来る。
などです。
材に染み込むタイプ(含浸系)の外部木部用塗料で塗装した様子。
古くなった木の色をイメージして塗料の色はシルバーグレー。
節の硬い所には染みこまず、やわらかい白太の部分に染みこんで感じ良く色の濃淡が出ます。
施主自ら塗装を施している様子。
初めて外壁に塗装するときは「自分でやってもいいの?」と最初は緊張するものですが、徐々に慣れてきて、自信をもって塗れるようになります。
縦張り板の塗装なので上下の移動が多く体も疲れますが、どんどん変化していく家の外観を遠くから何度も確認してしまいます。
真新しい無垢板が落ち着いた色になり、家の印象が一変しました。(光治)
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