板金の手工具の続き。
縦ハゼ葺きを瓦棒葺きの材料で葺くと瓦棒の幅の分が無くなるため、ハゼの部分が45mmずつ垂木からずれていく。ハゼの部分で下地に固定される葺き方なので、野地板のみで固定する方法も可能なのだが、軒天井を張らない場合は野地板が厚くない限りビスが貫通して見えてしまう。
そのため、ハゼが垂木からずれないようにするには、1尺5寸ピッチに配列されている垂木にビスで固定できるような大きめの幅の既製品を採用する。
写真はその既製品の縦ハゼ部分を切断する工具である。
太陽光発電パネルをハゼつかみ金具で載せる予定のこの家では、ビスピッチを
「垂木固定 L:45@455」 あるいは 「野地板固定 L:25@303」 とする必要がある。
ここでは垂木に固定するのだが、野地板固定にも対応できる 「L:25@303」 を採用している。(菅沼)
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