夏の作業

8月11日の作業記録。

この日はいすみ市のW邸納屋改修工事だった。

これは鴨川の家でも採用した杉板12×180×3640のよろい張りの様子で、ステンレススクリュー釘50mmが打ち込んである位置が分かる。杉板の幅方向の変形を拘束しないで固定する方法である。

これなら幅がどんなに広がろうと、あるいは縮まろうと、杉板が割れることはないだろう。

 

この日は茂原市で最高気温39.9℃を記録した日だった。

この気温計は現場の北側の高さ1.5mのところにある。

この時は午前11:00頃で、正午には39.0℃を指していた。

こうなると、ほとんど作業を継続して出来ない。

15:00には37.0℃を指していた。それでも随分楽になったと感じた。

作業が進みだしたのはそれからだった。

 

この日は体力的にきつかったが、今となっては夏を体感するための幸運な経験だったと思えるのだ。

 

快適な環境を作り出すことは家づくりの目標である。

だが、人間は外に出て季節を感じることが必要だとも思う。(菅沼)