ランバーコアによる間仕切り

よく見かける二間続きの子供部屋を、簡単に間仕切る現場の記録。

6帖二間の子供部屋を子供が小さいうちは1室として使うために間仕切りを最初からはしないという方法は、私たちの新築設計でも多用する方法である。

その理由は、家族感・生活感に基づいていると言える。

設計の動機をさらに突き詰めれば、「流行り」に左右されているのもしれない。

 

 

改修を依頼されたこの家の2階も同様に考えられて作られている。

この子供部屋は2階の廊下からはドアが2つ見えるのだが、中は1部屋となっており、将来の間仕切りを想定したH:200mmの下がり壁がある。

作る壁の寸法は W:3640×H:2200 となる。

 

 

子供部屋を間地切るタイミングは、各家庭の事情に依るところが大きいと感じる。

だが、大抵は上の子が中学生になったときであろう。

 

この家の場合、間仕切りはなるべく簡単な構造として、壁としての存在感を軽くすること、経済的な負担も軽くすることを優先している。

 

上下に一筋の鴨居・敷居を取り付け、厚さ30mmの4’×8’ラワンランバーコアをケンドンではめ込む。

光が漏れないように相じゃくりを入れ、目違いを起こさないようにL:27mmのミニビスで重なり部分を軽く留め付けた。

 

可動間仕切りよりは壁らしいが、間柱+羽目板よりは簡単に撤去できる。

そんな感じから、なんとなく中間的な存在感である。

 

後は子供がこの壁を何色に塗っても自由である。

 

こんな簡単な構造でも、生活は別世界になる。(菅沼)