「木材の劣化」とは何か?
木耐協が定める「耐震診断法」では、「木材の劣化」という判断項目がある。
劣化の程度を調査員が判定するのだが、ここで「ドライバーが簡単に刺さる」という具体的な判断の基準が示されている。
それを実際にやってみた。
これは私たちの事務所で現在改修工事中の現場の、洗面所の床の大引きである。
一見すると、何も劣化していないように見える。
だが、解体撤去して二つに切断してみると、このようにシロアリの食害を受けていることが判明する。
全体にパサパサとしていて粉っぽく、手に持った感じが軽い。
実際にドライバーを刺してみると、このように簡単に突き刺さる。
このようになった原因は、隣の浴室から来る湿気と、床下換気の不足が考えられる。
家を長持ちさせるためには何が必要なことなのか、このような実例から学ばなくてはならない。(菅沼)
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