かんな掛け

窓枠となる杉材のかんな掛けの様子。

1’2×1'3の束の上で、電気かんなによる下ごしらえが行われている。

 

既製品の造作材ではもちろんこのような作業は不要、と言うより、不可能と言う方がいいだろう。

 

無垢材を使うことの意味について考えても、答えの無い問いに答えようとするのと同じで、結論は出ない。

魚の刺身が好きなのと同じことだ。

 

小窓の窓枠が取り付けられた様子。

突き付けた隅が開かぬようにパッキンで固定されている。

 

このような細部は、監督や設計者の指示の及ぶところではなく、大工職の技量に任される。

湿度の変化で変形する木とどのように向き合うか、大工職の人柄と日本という国柄が、このような細部に出てくると感じる。(菅沼)