乾燥室

「茂原の家」で使う木材の記録。

「自然乾燥」を掲げているこの製材所でも、「割れ」を防ぐための工夫が凝らされている。

ただ単に干しているのでは、木材はどう割れるか分からないからだ。

 

この製材所では、水蒸気を多量に含ませた40度程度の空気で木材を蒸した後に、桟木を挟んで室内自然乾燥させている。こうすることで割れを少なく出来るという。

 

強制的に高温で乾燥させた杉材からは、特有の香りが無くなり、パサついた材になってしまう。このことは材料に接したことのある人なら知っている。

 

この方法で乾燥した杉材からは自然な香りがする。

 

燃料は、製材で出た端材や皮である。

 

乾燥室内は、湿度の高い空気で満たされていて、カメラのレンズが曇る。

人が入っていても問題は無く、ミストサウナのような感じで、ファンが回る音が響いている。

 

隣の倉庫内で、自然乾燥されながら出荷を待つ。(菅沼)