少し前に建てられた住宅では、玄関に雨戸を取り付けている場合がある。
その敷居の交換の記録。
この一筋敷居はヒノキで作られている。
幅30mm深さ6mmの溝に厚さ3mmのアルミフラットバーが埋め込まれ、その上をアルミサッシ用の雨戸が走る。
「敷居が崩れた」という連絡をもらい、現場へ行く。
フラットバーを持ち上げると、シロアリが歩いているのが見えた。
ドライバーの先で敷居を突くと、ズブズブと入ってしまった。
この敷居を交換するためには、戸袋を解体しなければならない。
全ての戸袋部材が敷居の上から取り付けられている。
カラー鉄板に多少の傷が残ることを施主に説明して、作ったのとは逆の手順で解体を始める。
敷居は150mm(五寸)の釘で土台に固定されていた。これを抜くために、900mmのバールを新たに購入した。
今回はツガ注入土台を加工して、全く同じ断面の敷居を作った。削った箇所には防蟻材を塗布した。
フラットバーの下には、少しでも乾燥を促す目的で水抜き穴を数箇所開けた。
錆びた釘の中には頭だけ取れてしまったものも多かったが、敷居以外の部材はほとんど再利用することが出来た。(菅沼)
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