未完の家に住みながら・・

ハーフビルドの家に久しぶりの訪問をした。ここの施主は断熱材から自分で施工しようという方だが、この勾配天井の石膏ボードを一人で張るのはかなりキツい。ということで、施工のサポートを行なった。

実際、小屋束を囲うようにボードを一人で張るのはかなり難しい。やはりここは登り梁か垂木構造の屋根として小屋束を省くのがいいだろう。あるいは母屋のせいを大きくとって、母屋で見切ることも考えられる。

 

この家はまだ未完成なのだが、施主はもう暮らし始めている。どうして生活が可能なのかというと、仮設のキッチン、仮設のトイレ、仮設のシャワー室などをとりあえず作っているのだ。

写真のダイニングテーブルもとりあえずの物だが、十分に機能している。

 

この家で作業をしていると、この時期だというのに肌着と作業シャツの2枚だけでも汗をかくくらいの断熱性能がある。高性能グラスウールとスウェーデン製3重ガラス木製サッシの威力を体感しながらの作業である。

スウェーデン製のサッシは日本製にないタテヨコ比を持っており、この窓で切り取られた北側の風景は、山の上に経つというこの家のロケーションを生かした風景写真のようである。(菅)