「勝浦の別荘」

ゴルフ場に隣接する別荘地に建てられた保養所。

外壁は、1階が杉板よろい張り+キシラデコール塗装、2階は通気ラスモルタル+漆喰塗り。

内部は、1階は広大なLDKと水廻り、2階には3つの寝室があり、吹抜けで1階とつながる。

傾斜地であるため基礎高が1400mmある。この床下をエアコンで暖房することで吹き抜けがあるLDKの冬季暖房に対処している。

 

傾斜した道路に面して設けられた駐車スペースから玄関までの高低差は1500mmある。

アプローチには滑り止めの御影石を埋め込んだ。

外部の工事では、生えていた芝生を切り取って保管し、復元に努めた。

玄関にはベタ基礎の耐圧版レベルで入り込み、1階床レベルまで8段で上がる。

階段脇に見える扉は、床下の点検のために設けた。

土間の広さは、ゴルフバッグが数個置けるだけの余裕を持たせている。

 

1階床下の暖房装置として設けられたエアコンと送風機。

送風機には静圧の強いΦ150中間ダクトファンを選択した。

これでエアコンから遠い4箇所に暖気を送る計画である。

 

LDKの吹き抜けに面した2階廊下からの様子。

露出している梁のスパンは2.5間ある。

天井は杉の羽目板、床はオーク、壁はクロス張りという仕様である。

キッチンはウッドワンのスイージー。

 

壁紙の種類を各部屋とも1面だけ変えている、3つの2階寝室。

吹き抜けに面した部屋には、1階とのつながりを持たせる小窓を設けた。

窓からは周辺の緑が見える。

 

洗面室とトイレの様子。

多人数での宿泊に対応できるように洗面器が2台設置されている。

 

家具が入る前の、夜のLDKの様子。

主要な照明は調光器で雰囲気を変えられる。(菅沼)

 

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