新型コロナウィルスの蔓延により増加した田舎への移住で、小さめの別荘を住居として拡張するのが増築の目的である。
施主の要望により、同じ建物をそのまま横に伸ばしたような計画案が採用された。
既存の別荘の図面が残っていたので、増築部分の高さ寸法は矩計図をそのまま転写した。
増築部分は渡り廊下で接続し、万一の巨大地震で接続部の防水層が切れても被害を最小限に食い止めることを考えた。
増築部分には玄関も作り、目の前に増設した車庫から雨に濡れずに中に入れる。
内部の床は、大型犬に耐えられるようタイル張りとして、温水式床暖房を設置している。
腰壁はビス留めで交換可能な針葉樹構造用合板で、施主が塗装を施した。
コンセントは床から1m上げている。
小屋裏収納(天井高が1.4m以上なので法的には2階建て)へは両手で物を運べるように固定階段がある。
(菅沼)