DIYの世界を広げる道具シリーズ。
今回の「溝きりカッター」は、プロ(木材加工で生計を立てる人)にとっては無くてはならない道具だ。
だがプロ以外の人にとってこの道具は、購入するまでの心理的ハードルが高いと思われる。
これが、私(菅沼)が使っている溝きりカッターである。
友人から貰った。
モーターのケースに付いているプレートを見ると、1987年10月製造であることが分かる。ブレーキの利きが不確実になってはいるが、現在でも問題なく使えている。
「小穴」とは小さな溝のことを指している。
(参考)日立「小穴カッター」
このブログを書いている今でも、現行商品としてこの「PG21BA」は製造されている。
溝を突くという作業は、以前はカンナで行っていたが、今ではこの電動工具を使う。
この5mm×15mmの溝は、可動棚用のレールを埋め込むために集成フリー板に突かれている。
よく見ると、溝の底が丸くなっているのが分かる。
溝の底が丸くなっている理由は、この自在カッター刃を使用しているからである。
ここで使っている刃は最大15mmまでの幅に対応する。
(参考)自在溝きりカッター刃
上の写真は刃を90度ずつ手で回転させて撮ったもので、左右の振れ幅を刃の中心にあるダイヤルで調節できる。
丸ノコのアサリを利用して溝を突くというこのアイデアを最初に知った時には、通常の溝きりカッターの刃とは全く違うこの刃の独創性に驚いた。
(参考)溝きりカッター刃
溝を突くという作業が自分で出来るようになると、たとえばカラーボックスの背板を入れる溝などが自分で作れる。
丸ノコほど出番はないが、持っていればDIYの強力な味方になってくれる。(菅沼)